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最新情報

更新日    
2025-05-19  

東北環境研 令和7年度 通常総会のご案内

日時: 令和7年6月7日(土)15:00より

場所: 教育会館(不来方城跡前)2階 200会議室

おって、総会資料、出欠兼委任状はがき等をお送りいたしますので、会員の皆様のご参加をお願いいたします。また、総会後に懇親会を開催いたします。

 

今年度の当会の行事日程は正式にはその総会で決定されますが、予め日程を確保頂くために、予定されている行事日程を下記に載せておきますのでよろしくお願いいたします。

〇松尾鉱山跡地 育樹イベント
  7月5日(土)、9月6日(土)、10月4日(土)

〇中津川上流の間伐運動会
  9月20日(土)準備活動、9月27日(土)、10月5日(日)

2025-05-19  

〇京津畑・まぶちの森管理協議会の発足総会開催

昨年8月に仮発足した京津畑・まぶちの森管理協議会がこの4月5日(土)に正式発足致しました(4月8日の岩手日報に掲載)。総会は一関市大東町京津畑の「山がっこ」に40名が参集して13:00から開かれました。京津畑付近にある馬淵建設(横浜市)の貸与地100haの他、下京津畑共有山組合の80haを合わせた180haの森林が、イヌワシほか多くの野生生物との共存を目指す森林となりました。会長に当会の由井会長、副会長に京津畑自治会の菊池宏副会長と野鳥の会北上支部の瀬川強副支部長、事務局長に当会西岡裕介理事を選びました。

7月19日(土)午後に研修検討会を「山がっこ」で開き、今後の管理方針を協議する予定です。当会理事の島田直明岩手県立大学教授に、現地に広く分布する落葉広葉樹二次林の扱い方に関する講演をして頂きます。本区域は当面日本鳥類保護連盟のバードピア(野鳥との共存エリア)に登録し、その後環境省が認定する自然共生サイトへの登録を目指します。

京津畑・まぶちの森管理協議会発足総会の集合写真(2025.4.5)

馬淵建設から協議会への貸与契約調印

下京津畑共有山組合との覚書調印

 

2025-05-19  

〇研究懇話会の報告

去る2月14日(金)15:00から県公会堂第11号室において第83回研究懇話会を開催しました。時宜を得た興味深い報告をどうもありがとうございました。

講演要旨はおってこのHPに掲載いたします。

A.「岩手県におけるナラ枯れ被害状況について」
       岩手県林業技術センター 上席専門研究員 小岩俊行氏

B.「岩手県林業技術センターにおける雲南省連携とアミガサタケの研究について」
       岩手県林業技術研究センター 上席専門研究員 成松眞樹氏

小岩氏の講演

成松氏の講演

 

2025-01-27  

研究懇話会のご案内(第83回)

久しぶりの研究懇話会を開催いたしますので、是非ご参加ください。
今回の演題は地球温暖化に伴って急速に被害が拡大しているナラ枯れ病の実態、及び人工栽培が有望視されているアミガサタケの栽培法の研究です。ともに、岩手県林業技術センターの研究員によるご講演です。懇話会の後に懇親会も予定しております。

 実施日:2025年2月14日(金)15:00~17:00
 場 所 :岩手県公会堂 2階 第11号室
 講師と演題

① 小岩俊行氏(上席専門研究員)
「岩手県におけるナラ枯れ被害状況について」

② 成松眞樹氏(上席専門研究員)
「岩手県林業技術センターにおける雲南省連携とアミガサタケの研究について」

懇話会後の懇親会は10名先着です。事前に事務局までお申し込みください。会費4000円程度、公会堂近傍で開きます。

 

2025-01-27  

〇 巣箱つくり教室の開催報告

 去る12月7日(土)に滝沢市内のつばめ幼稚園にて巣箱つくり教室を開催しました。園児7名と大人10名で、中津川間伐運動会の間伐材から製材(マルヒ製材の支援)した板で、2穴式巣箱など10箱作りました。日本野鳥の会もりおか、日本鳥類保護連盟岩手県支部との共催です。

 

 

2025-01-27  

〇 新論文刊行のお知らせ

当会の会員で、当会事務所に併設する東北鳥類研究所の由井正敏・鈴木祥悟・葉山雅広各所員の共著である「森林性鳥類の捕食による食葉性幼虫類の食害量の制御」が年末に山階鳥類学雑誌 56巻p119-156に掲載されました。概要は下記の通りです。2019年1月14日の森林・環境フォーラムの講演内容をまとめたものです。

生物多様性が生態系の安定性や生産性に寄与することは草地,森林植生,沿岸域などの実験や調査で報告されている。しかし,森林昆虫の捕食者である鳥類の役割に関するこうした観点からの長期研究はこれまで行われて来なかった。そのため,岩手県内の3ヶ所の森林で繁殖鳥類密度と食葉性昆虫幼虫類排フン量を巣箱架設の有無ごとに10-20年間調査した。本報告はその第一報として,鳥類による幼虫排フン量の制御実態を示す。5-7月に排出される幼虫類排フン量は,鳥類の捕食によって平均70%減少していると推定された。カラマツ林の幼虫類排フン量の変動係数(CV)は,巣箱無しの林より巣箱架設林で有意に小さくなった。排フン量(実測フン量OFA)当たりの食虫性鳥類群集の合計捕食可能量(TPP) が高い森林ほど,排フン量の変動係数(CV)は減少した(下記の図参照)。回帰モデル式の結果を用いた分析では,食虫性鳥類群集のTPP当たりの捕食によるフン減少量は密度依存の機能的反応を示す。結論として,森林の多様で豊かな食虫性鳥類群集は食葉性昆虫幼虫類の食害量やバイオマス総量の減少及びそれらの変動の安定化に,常時大きな役割を果たしていると考えられた。食虫性鳥類による幼虫類捕食効果を大きくするためには,人工林内外に広葉樹や樹洞木を導入することによって鳥類群集の密度と多様性を高める必要がある。森林性鳥類の害虫制御によるカラマツ林の成長量の増加(壮齢期間25年で36%増)については別途報告する予定です。

 

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