ごあいさつ

会長 由井 正敏

2020(令和2)年度のごあいさつ

 本研究会は「安全で豊かな地域の創造」を目指し、1992(平成4)年に任意団体として発足以来、自然環境の保全と地域再生に関する研究と実践を重ねてまいりました。今後も公益的な事業及び研究を主体とした活動を継続していく所存です。

 2019(令和元)年度は、当会の活動方針に則り各種行事や調査を精力的に実践してまいりました。自然再生事業の一環として継続して取り組んでいる松尾鉱山跡地での植樹保育活動は、岩手大学、岩手県立大学、関連団体の皆さまと共同して計4回実施しました。

 東北地方に生息するイヌワシ繁殖状況調査(環境省受託事業)をはじめ、イヌワシ基金等を活用した希少猛禽類の保護調査活動にも引き続き取り組み、営巣地保全活動の成果として日本初の人工樹上巣における繁殖行動に至りました。県民参加の森づくり促進事業の採択を受けて実施した間伐運動会(盛岡市中津川上流における希少猛禽類保護の取り組み)も計4回実施しました。

 一般公開事業である森林・環境フォーラム(みどりを守り育てる岩手県民会議と共催)については、体制が整わず実施できませんでしたが、同じく一般公開事業の研究懇話会は、村井宏当会顧問による「北上高地風力開発を自然環境保全の視点から考える」(9月)、古澤洋将氏(炎重工株式会社代表取締役)による「魚類の生体群制御®の活用」(3月)を2回開催しました。また自主研究事業としては、東日本大震災復興工事の海浜植物相への影響、早池峰における登山道崩壊の研究の2本について助成活動を実施したほか、調査研究活動を計画どおりに実施しました。

 本研究会は2014(平成26)年度の一般社団法人移行後、6年目となる昨年度も公益目的支出計画に基づく適切な運営のもとに活動することができました。会員各位におかれましては、東北地方・岩手の自然環境保全と豊かな地域の創造に向けて、今後とも本研究会へのご支援と活動への参加を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。また、会員の高齢化等に伴う会員数の減少に対する取り組みにも、よろしくご配慮をお願い申し上げます。

 なお、新型コロナウィルスの影響下、当会の活動実施にも様々な配慮が求められております。会員各位におかれましても感染防止に向けての取り組みにご協力をお願い申し上げます。

                                  2020年6月1日